2006/12/24
"文学少女"と繋がれた愚者
相変わらず素晴らしい。無茶苦茶面白い。
今回は、武者小路実篤の「友情」が下敷き。勿論モチーフとして存分に使っているわけですが、プラスして今回は作中で「友情」の演劇をやる話なので、今まで以上に原作(というか)の色合いが強い話になっているかもしれません(原作読んでないけど)。
ちなみに後書きで、「(琴吹さんは)本編にからむこともなくスルーされ続け」と書かれていますが、今回なんかは充分物語には絡んできているんじゃないですかね(確かに、三巻の事件と言う意味ではあんまり絡んでいませんが、心葉くんの物語には充分絡んでいるように思います)。それにこの程度で「スルーされ続け」とか思ったら、禁書目録の(魔術サイドのお話のときの)御坂美琴や姫神秋沙の立場は、って気も(笑)。
「誠実であろう」とする余り身動き取れなくなっていた芥川くんと、近づき過ぎないようにと誰からも距離を置いていた心葉くん、そんな二人が友情を結べるラストはちょっと感動しました。なのにそんな衝撃のラストなんて……!
以下ネタばらしあり。
- 著者 : 野村 美月
- 発売日 : 2006-12-25
- 出版元 : エンターブレイン
- 評価 :
- 価格 : ¥ 630
終盤、芥川くんの事情にあの手紙が絡んでこなかったのでなんか変だなと思いはしたのですが……。よもや美羽が生きているなんて。しかも芥川くんを通じて、今でも心葉くんを見ていて、そんなにも強い憎しみを抱いているなんて。物凄くショックです。
しかもこの隠し事は、芥川くんと心葉くんの友情に対しても、大きな傷跡になりそうで怖いですね。ましてや芥川くんが美羽のことを好きだなんて……。もしも心葉くんがこのことを知ったらいったいどうなるんだろう。
琴吹さんが何故あの勘違いをしていたのかなども含め、心葉くんの過去が明かされるのがますます楽しみになってきました。
早く続編読みたいなあ!
1 Trackback
"文学少女"と繋がれた愚者 野村美月
「それじゃあ心葉くんは、わたしとも、会わないほうがよかったと思う?」
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