2007/01/14

ポチのウイニングショット

ポスト @ 21:03:38 | 小説,葛西伸哉

スフィアボールという、仮想のスポーツを題材にする青春ラブストーリー……といったところ。

スフィアボールというのは、仮想現実を利用した新スポーツで、球形のフィールド上の両極にゴールを配した、一対一のホッケーみたいな競技。選手はそれぞれマーカーをつけたウェアを着て専用の部屋に入り、モーションキャプチャーの要領で動きを伝えて、仮想のフィールド上で戦います。他、ゴールするには必ず壁に反射させなければいけないとか、五秒以上同じ場所に留まっていてはいけないとか、三秒以上ボールを保持してはいけないとか細かいルールがありますが、ようはラケットみたいなのでボールを投げたり受けたりしつつ、相手ゴールにボールを入れれば一点、というゲーム。

インラインスケートみたいなので球面の内側を思うように走り回るというのは、それだけで結構楽しそうです。実際、五秒以上静止しちゃ駄目で7分ハーフの試合やるとかなり疲労しそうですが。

お話としては、愛称ポチという女の子が、スフィアボールの選手に一目惚れして、その選手に近づくために自分もスフィアボールを始めるというものです。最初は単に手段として始めたスフィアボールに、あるきっかけでそれ自体に対して真摯になっていく様子は、王道ながらも良いですね。ただその分、終盤の一シーンはちょっと意外でしたが(正直そういう段階は既に過ぎたかと思いました)。まあ、思いなおしてくれて良かったですが。

ラストは綺麗にまとまっていたんじゃないかな。一冊でかっきりと終わってくれていて好感(まあ続ければ続けられそうですが)。爽やかに読めるお話だったと思います。

ポチのウィニングショット (GA文庫)

  • 著者 : 葛西 伸哉
  • 発売日 : 2007-01-12
  • 出版元 : ソフトバンククリエイティブ
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 620

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