2007/02/22
ミミズクと夜の王
ポスト @ 23:57:55 | 小説,紅玉いづき
魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。
額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。
願いはたった、一つだけ。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王
全ての始まりは、美しい月夜だった。
――それは絶望の果てから始まる小さな少女の崩壊と再生の物語。
第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作、登場。
「ミミズクと夜の王」表紙裏
各地で絶賛でしたが、これは確かに「大賞」に相応しいや。今回は珍しく受賞作全部読みましたが、完成度の高さで「ミミズクと夜の王」が一歩抜け出しているという印象。しかしタイトルの印象からもっと童話めいたお話を予想していたのですが、意外とそうでもありませんでした(予想と違っただけで悪いわけではない)。
結局、誰も彼もが優しかったという、素敵なお話です。終盤は電車内にも関わらず涙が出てきました。
優しくて綺麗なものばかりを詰めたお話を書ける人だと思います(読んでいて、根底にあるものに小林弘利さんと同じものを感じました)。実に良かったです。今後も楽しみ。
- 著者 : 紅玉 いづき
- 発売日 : 2007-02
- 出版元 : メディアワークス
- 評価 :
- 価格 : ¥ 557
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