2007/06/11

ぼくと魔女式アポカリプス3 Nightmare Crimson Form

ポスト @ 0:58:19 | 小説,水瀬葉月

二巻直後から続くお話。今回も酷く救われない話です。それが味ですが。

もう動かない寝々、静かに眠りにつくレンテンシア、それらを見守る天の星々――残された澪と冥子は、痛苦と引き替えに得た様々な終焉を想っていた……その時。突如現れたある人物が、寝々の体を、その根源闇滓とともに奪い去った。信じがたい人物の信じがたい行動に驚く二人。さらにひょうんな事から、チャイナ服の謎の双子姉妹に付け狙われることになり、澪と冥子は新たな選択を迫られる――!?

徐々に日常が削り取られていく感覚が堪りません。本来ならば死んでいる者たちが、不自然に生き返り「人間の振り」をしているだけで、否応なく「普通の人間」と関わっていくんだという言葉が痛い。そしてそれを納得してしまい、何も言い返せない澪や冥子が哀しいですね。

二巻のラストから、レンテンシアの生き方を(ひとまずは)引き継いだ澪なのですが、まあそう簡単に事が成るわけはなく、今回の敵は既に覚悟を決めてしまっていて、聞く耳を持ちません。それでもなんとかして選択肢の存在を明かそうとするわけですが、その相手が相手なこともあり、上手く対応が出来ないのがもどかしいです。それでも何とか伝えた挙句……選んだ選択肢がそれだったというのが本当に切ない。

巻き込まれた彼女\といい、澪の周りの世界がどんどんと非日常に巻き込まれていきますね。このまま全てが壊れていきそうなのがこのお話の怖いところ。未だハッピーエンドへの道筋は見えませんが、この不毛な舞台そのものを覆せるような何かが得られるのを期待して次を待ちたいところ。

ぼくと魔女式アポカリプス〈3〉 (電撃文庫)

  • 著者 : 水瀬 葉月
  • 発売日 : 2007-06
  • 出版元 : メディアワークス
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