2007/08/13

マルティプレックス 彼女とぼくのコミイッタ日々

ポスト @ 0:30:53 | 小説,田村登正

本当に久々の登場で、楽しみにしていました。今回はどうやら、現実世界とゲームの世界を行き来するお話のようです。

日高勇太郎はあるゲームに嵌まっていた。それは謎のゲーム外車が秘密裏に開発中と思われる前衛的なゲーム。ゲームに参加しているときは現実の記憶は失われ、自分はそのキャラクターになりきれる。その臨場感と興奮は何ものにも換えがたかった。そしてそこにはマオという素敵な女性も。勇太郎は次第に彼女に惹かれていって……。

しかしある日、ゲームの世界から戻った勇太郎は、ゲームの世界で負った怪我が現実の世界に持ち越されることを知ることに!?

リアルとバーチャルが交わるとき、本当のゲームが始まった!

「マルティプレックス 彼女と僕のコミイッタ日々」表紙裏

こういうのだと大抵、ネットワークゲームが舞台なんですが、これの場合、舞台がなんだかよくわかりません。というのも、ゲームの世界に没入するプロセスが、「謎の飲み物を飲んでそのまま歩いていくといつの間にかゲームの世界に入っている」という形なのです。どういう仕組みなのか、はたまた魔法的な(理屈での説明が不可能な)ものなのか、はっきりしないのですね。

で、ここら辺の謎を実は残したまま終わっています。「彼女」の物語としては、(その他の全てを舞台設定として)終わらせてしまってもそれなりにまとまるのですが、それにしてはサッカー部の描写とか(特に女子でサッカーに参加することになった山口さんなんか)が不要なことになるわけで、多分続編前提なのだと思います。というか山口さんのサッカー奮戦記を読みたいと思うのは僕だけではないと思うのですが(笑)。

ゲームの今後には相当危険な香りもしていますが、未だ序盤という印象で、物語の方向性がまだ見えない気がします。早いところ続編希望ですね。

マルティプレックス―彼女とぼくのコミイッタ日々 (電撃文庫)

  • 著者 : 田村 登正
  • 発売日 : 2007-08
  • 出版元 : メディアワークス
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 683

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