2007/09/03

螺旋のプリンセス ①ぼくと自転車の騎士

ポスト @ 0:06:33 | 小説,椎野美由貴

異世界人の癖にみんな日本人的な名前がついてるあたりが、理由ないならちょっと気になるけど、それ以外は割と満足。最近の「バイトでウィザード」の方向と同じく、コメディで味付けはされているものの、本筋はかなり重めのシリアスなお話でした。

放課後の校舎裏で、竜を駆る母子に拉致されかけた吉野聖の窮地を救ったのは、人語をしゃべるハムスターを従え、異世界「天箱園」から派遣されてきた騎士・果月直哉だった。彼の役目は違法な天箱園人を取り締まること。長剣を手にした直哉は逃げる竜を追って天翔ける白馬……ならぬ 愛車 ママチャリにまたがり空へと向かう!! 天箱園を揺るがす事実を秘めた聖がいつも強きな騎士・直哉と出会うとき、異世界と現実の 螺旋的 スパイラルファンタジーの幕が開く!

「螺旋のプリンセス ①ぼくと自転車の騎士」裏表紙

突然衝撃の事実を告げられた聖のショックは、勿論その明かされた事実自体から受けた部分もありますが、それ以上に「今ここにいてちっとも幸せそうじゃない・居場所を持てないでいる」ということを暴露されたからということが大きいんですよね。だからこそ、自分の希望というものを考えることが出来ない。それを覆すことができたのは、やはり人の絆だったんですねえ。

今回は一端幕引きですが、問題の本質が解決したわけではないので、また困難が起こるんだろうなあ。聖には、自分が幸せを追求しても良いんだということを理解し、能動的に頑張って欲しいと思うけど……。どうなることか。

あと、沈着冷静という感じを見せながら、実は物凄く情熱的な、湖子が良いですね。彼女も報われると良いんだけど。

螺旋のプリンセス〈1〉ぼくと自転車の騎士 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 椎野 美由貴
  • 発売日 : 2007-08-31
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 :

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