2007/09/28

SAS 2

ポスト @ 0:40:58 | 小説,鳥居羊,兄妹

お話が長期戦の様相を呈して来ましたよ。

アナスタシアと立夏、紗友は明確に三角関係を形作りだしましたし、リヴォニアの問題はよりきな臭さを増してきました。でもって今回は、そういう「今後のお話の構造」を作り出したところまでですね。一応今回もテロリストに狙われたりする訳ですが、かませ犬的な印象の方が強かったです(今回の主題が彼らとの戦いではなく、例えばアナスタシアや紗友の気持ちの変化であったり、一巻で収まったと思われていたリヴォニアの新たな火種についてであったりするため)。

で、何はともあれやっぱり紗友の心情描写かなあ。一巻ではあまり紗友側からの描写ってなかった気がしますが、今回は結構あります。一巻の時から、仲の良い兄妹としてもやりすぎなくらい紗友は立夏に対しべたべたしていましたが、どういう感情を持っての行動か、今ひとつはっきりしないところがあったんですよね。それが今回、友人の後輩が立夏を好いているということを聞かされたり、アナスタシアの変化を間近に見たりしたことにより、かなり明確に立夏に対する気持ちが動いてきていることが描写されているんですよね。「その場所は私の場所なんだから」みたいな気持ちの表れが凄く良いなあ(勿論アナスタシアも同様に「もしもあの場所に私が居たなら……」みたいなことを考えて煩悶としているわけですが)。

ただ立夏の方は、どうもアナスタシアに惹かれているっぽいんだよなあ。紗友は大事な半身で、守るべき存在なのだけど、女の子として気になるのはアナスタシアみたいな感じ。いつか気づいてあげて欲しいところですね。頑張れ紗友。

しかし、フランのたれまいのエピソードはちょっと唐突に感じました。もしかして、三人娘の中で一番キャラクターが立ってないから、印象付けるような話を入れようとしたのかな。

SAS 2 (HJ文庫)

  • 著者 : 鳥居 羊
  • 発売日 : 2007-09-29
  • 出版元 : ホビージャパン
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 650

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