2007/10/26

りっぱな部員になる方法。 1)紙ヒコーキと四次元黒板

ポスト @ 0:56:26 | 小説,午前三時五分

お。これはなかなかの当たりですね。オーソドックスながらなかなか上手いと思います。

超常現象の理由を解き明かすミステリー研究会に所属する、ちょっとまともじゃない人々のお話。読んでいて、それぞれのキャラクターの個性がちゃんと感じられるのが良いですね。研究会の部長・玉露園は、「超常現象などない」というスタンスの我が道を行くタイプなんだけど、実は意外と小心者の癖して見栄っ張りなので人前では格好つけちゃうのが面白い。ミス研皆勤賞(いつでも部室に居る)華さんは、自称「幽霊」(幽霊部員ではない)の癖に明るくて面白いこと大好き。ハーフでシスターなリアさんは、信仰心篤いくせに悪魔は殴り飛ばして祓ったりするアンバランスな豪快さ。同級生の田無さんは折り紙好きな巫女さんで、(同級生なのに)妹にしたい子ランキングNo.1。ミス研の先輩で玉露園部長の幼馴染の千川さんはミス研唯一の良心とか言われつつ、意外と物事に動じないというか(ま、そうでもなきゃ部長の幼馴染は勤まらんだろうなー)。ぬぅと鳴く老猫ナベシマ含め、部活の面々の会話や生み出す空気がなかなか心地良いですね(ドタバタしますけど)。

事件の序盤については、犯人のあたりがあっさりつくのであまりサプライズはないのですが、そこから「事件はまだ終わってなかったのだ」に。部長のスタンスがスタンスだけに、超常現象に理由をつけて解明する話かと思ったら、本当に超常現象側に足突っ込みだしてくるとは思いませんでした。終盤はアクションもあり、なんか意外と盛りだくさんだったなという気がします。田無さんも可愛いしね(いかにもおっとりとした大人しいタイプの可愛い子に描かれているんですよね)。

いろんなのを詰め込みつつ、そつなくまとまったお話だったと思います。面白かったな。ナンバリングされていることからすると続きそうなので続編も楽しみです。

りっぱな部員になる方法。 1)紙ヒコーキと四次元黒板 (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 著者 : 午前三時五分
  • 発売日 : 2007-10-25
  • 出版元 : 集英社
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

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