2007/10/30

魔女ルミカの赤い糸

ポスト @ 1:17:49 | 小説,田口一

悪くはないけど、ちょっと微妙なところもあるという感じかなあ。

ヒロインの留美華の性格が歪んでいるのは結構面白いと思う。ちょっと意地悪とかそういうレベルを通り越しているところが良いですね。ただ、最初に彼女を避けていたはずの主人公琴也が、いつの間にか彼女を熱愛しているのが微妙。一目惚れで、忌避しながらも惹かれてるという様子がもうちょっと伝わると良かったです。

それから、双子のエピソードが本筋にほとんど影響してないのもちょっとなー。いっそ削った方が良かったんではないかという気も(でもその無駄(と言い切るのも悪いですが)があるにも関わらず260ページくらいなんですよね。逆にこれ削った分、主人公の心情をもっと丁寧に書いた方が良かったかな)。

修道士見習いの雨宮さんも、琴也に気があるような描写があるんだけど、いま一つ主人公に絡めていないのが勿体ない気がします。

ヒロインの歪みっぷりと、彼女との『儀式』のシーンにおける頽廃的で耽美的な雰囲気は結構良かったです。ストーリーからしてこれは一冊で終わる(というか続けられないよね)はずでしょうから、次回作にはその点が前面に出てくると面白そうかなー。

魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J)

  • 著者 : 田口 一
  • 発売日 : 2007-10
  • 出版元 : メディアファクトリー
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 609

Trackback

No Trackbacks

Track from Your Website

http://bibliomania.jp/mydear/diary/trackback/tb.php?id=3733
(言及リンクのないトラックバックは無視されます)

Comments in Forum

Discuss