2007/11/12
図書館革命
ポスト @ 1:00:55 | 小説,有川浩
面白かった。特に柴崎&手塚の恋愛が良いなあ。郁と堂上とは違い、駆け引きのようなところが見えるのが面白い(柴崎は手ごわいぞ、頑張れ手塚!)。
冒頭は、以前の約束である、郁と堂上のデート(カモミールティーを飲みに行く話)から始まり、のんびりした空気が流れているのですが、途中で呼び出しが掛ってからは一転。原発を狙ったテロとそれに類似した著作をめぐり、その作者の著作権を停止するという暴挙がなされそうに。勿論表現の自由にもろに抵触する違憲な法律ですが、国民の不安を背景に、時限立法という手段で前例を作ろうとするところが厭らしい(この手法に現実の色々な何かをオーバーラップさせるのは気のせいです……多分)。
未来企画との関係の変化も見所でした。手塚兄と柴崎の冷静な議論は面白かった。二人とも頭がよく、かつ自分の感情を切り離して考えられるからこそ、落とし所を探ることができるんですよねえ。このあたりが、手塚が柴崎に敵わないところ。
最後の逆転の手段は、郁だからこその発想だったのかな。なんの気ない視点が、物事を一気に解決するというのはよくあることですよね。凝り固まった視点を変えるのが難しいわけですが。その実現の際には、図書館隊の互いの信頼感が垣間見えて感動。あそこでぐだぐだ言わずに、信じて動けるようになったんだから郁は成長しましたよね。
ラストは、必ずしも全てが解決したわけではないけれど、未来に希望の持てる終わりで良かったです。面白かったなあ。
追記。稲嶺元司令のあの発言の重さはしびれました。
- 著者 : 有川 浩
- 発売日 : 2007-11
- 出版元 : メディアワークス
- 評価 :
- 価格 : ¥ 1,680
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