2007/11/12

さよならピアノソナタ

ポスト @ 1:23:23 | 小説,杉井光

リリカルな青春ストーリーだなあ。ある時期から唐突に消えた早熟な天才ピアニスト、真冬。廃品の山の中で人知れずピアノを弾いていた彼女は、次の日、ナオの教室に転校生として現れた。しかし彼女は自己紹介すら拒否して、「六月には消えるから、私のことは忘れて」と言うのだった……。という感じのお話。

残念ながらクラシックにもロックにもとんと縁がないので、作中で触れられる音楽の話は殆どわからず面白さ半減してる気がするけど、それでも雰囲気の良いお話だったなあ。

恋と革命に生きる部長は格好いいし、居場所を真冬に取られて勝負を挑むナオは、真冬の刺々しい態度を揺さぶっていた。ナオが極普通の少年であることも良い。

ただ個人的には、どうやらナオにほのかに好意を持ってそうな幼馴染の千晶にもうちょっと出張って欲しかったところ。ポイントポイントで、ナオを浮上させるきっかけを作ったりはしているんだけど、恋愛要素に進まなかったのがちょっと残念で(苦笑)。まあ、そういう余裕がある状態ではなかったけど、ナオが。

ラストも青春小説にふさわしく爽やかに。清々しいお話でした。

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

  • 著者 : 杉井 光
  • 発売日 : 2007-11
  • 出版元 : メディアワークス
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 641

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