2007/12/10

カッティング~Case of Mio~

ポスト @ 1:17:08 | 小説,翅田大介

なかなかセンスの良いラブストーリーだったと思います。一応設定は少しSFが入るんですが、基本的にはやっぱりラブストーリーとしての側面の方が大きい話でしょう。少年と少女の、それぞれの心に揺れる不安と、互いへの気持ちのあり方とか、悩みとか。作者も後書きで語っていますが、特殊な設定を借りてはいても、その心中についてはやはり普通の少年少女のそれと変わりないのですよね。

粗筋は次のような感じ。

自らの内面と現実の自分との乖離に悩む相坂カズヤは、重度のリストカッターである美しい少女、西周ミオに出会う。その存在にどうしようもなく惹かれたカズヤは、ミオに交際を申し込み、2人は付き合うことになった。

触れ合いを通じて少しずつ変わっていくミオだったが、ある日通り魔事件にあって死亡してしまう……

「カッティング~Case of Mio~」裏表紙

近い部分で同じ単語を繰り返しちゃうなど、文章的にはもう少しこなれてくると良いなというところがありましたが、少年少女の心の描き方は結構好きなセンスでした。

どうということのない存在だった少年に、徐々に惹かれていくミオの様子や、彼女の絶望など、それほど文量があったわけではないのに、結構丁寧に書かれているような印象がありました。充分に面白かったので、二巻にも期待したいところ。

カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1)

  • 著者 : 翅田 大介
  • 発売日 : 2007-06-30
  • 出版元 : ホビージャパン
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 650

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