2008/04/14
C3-シーキューブ-Ⅲ
ポスト @ 0:50:08 | 小説,水瀬葉月
〈呪われた道具〉に対し、「家族になりたい」と不思議な好意を寄せるおっとりシスターが登場。とはいえ序盤は軽いストーカー行為に及ぶのみで、実力行使でどうこうするわけでもなし、あまり脅威を感じさせません。新登場(今までも名前だけは出ていましたが)の黒絵が経営する美容院に、客として訪れさえする平和っぷり。
ところが中盤から引き起こす事件に、異様さの陰がちらつきます。意図の見えない無差別連続殺人。その理由がわかるとき、彼女達の持つ狂気の深さに、おぞましささえ感じます(この辺、流石「ぼくと魔女式アポカリプス」の作者さんですね)。
一方、春亮達の側では、いんちょーこと錐霞さんが自分の立場を明確に定めました。春亮には知られたくないことで脅されていた錐霞ですが、その事実を春亮に受け入れてもらえたことで覚悟が決まったんでしょうね。ついに自分の感情を言葉にして認め、彼に叩きつけるシーンは印象的でした。今のところ一番好きだなあ、登場人物の中で。
しかし「ビブオーリオ家族会」とのいざこざはこの巻で決着つかずなわけで、彼女らが諦めるとは到底思えません。今後もまたちょっかい掛けてくることになるのではないでしょうか(一応釘はさしておいたとはいえ)。もっとも彼女達のモチベーションの強さがいま一つわからないので、どの程度まで拘ってくるのかがちょっと読めないんですよね。どうなるのかな。
- 著者 : 水瀬 葉月
- 発売日 : 2008-04-10
- 出版元 : アスキーメディアワークス
- 評価 :
- 価格 : ¥ 578
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