2008/04/29

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち④

ポスト @ 0:31:42 | 小説,壁井ユカコ

まさかへれんの惚気話(え?)があるとは思ってもみなかった、変人窟のアパートが織りなす物語第四巻。いやはや、へれんと付き合うのは命がけですなー。どこまでも本気だというのが死ぬほど怖い。ミザリーごっこはやりたくないなあ。

華乃子パパは相変わらず素敵。彼を普通の人間扱いしてお見合いセッティングしちゃう上司は、ちょっと鳥籠荘の面々に毒されすぎだと思います。華乃子の子供らしい嫉妬や不安も可愛らしいですね。実に心温まる短編。

一方メインになる由起、有生、キズナのトライアングルは、暗雲立ち込める状況。個展を開いて浮かれている(と言っても由起にはそう見えるということですが)有生と、有生に一言声をかけられたくらいで満足してしまうキズナに、いらだちを隠せない由起が遂に切れてしまうという展開に。いつもへらへらと、柳に風の如く受け流す由起が、まさかこんな暴発を起こすとは思いもしませんでした。それだけ、キズナに対して本気になっているということなのでしょうね。

最後の短編で、鳥籠荘の今後に対することが提示されています。三人の関係をゆっくりと修復、あるいは決定づけるような時間はどうも残されていない様子。いったい誰がどういう選択をするのか。もうすぐラストは近いようです(個人的には、期せずして本気になってしまった由起に頑張ってほしいところですが)。

鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈4〉 (電撃文庫)

  • 著者 : 壁井 ユカコ
  • 発売日 : 2008-04
  • 出版元 : アスキーメディアワークス
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 599

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