2008/05/06
カッティング~Case of Mio Entanglement~
ポスト @ 23:01:24 | 小説,翅田大介
タイトルから判るように、Case Of Mioの直接の続編。恋人らしい行動はあんまり描かれていないにも関わらず、ミオもカズヤもお互い十分にベタ惚れなんだなあとわかるのが面白いなあ。
そんな幸せいっぱいの生活なのに、徐々に浮かび上がってくるカズヤの違和感。そこにさらに現れた「同じ秘密を持つ」転校生。相手を思いやってのつもりが、一旦生じたズレは次第に大きくなって、遂には傷つける言葉を口にするまでになってしまうのが悲しいですね。
しかし姉弟の転校生の目的は、本当に「観察」だけなのかなあ。ミオが見つけた新しい形が、どれほど強固なものなのか確かめているみたいですけど……。あるいは、そこまでしても壊れない、ということを期待しているのかしら。この二人についてはあまり詳細を語られませんでしたが、互いに大事に思っているのは確かなんでしょうけど、その在り様があまりにも歪になってしまっていて悲しかったですね。自傷の代わりみたいなものなのかな。自らの大切なものを傷つけることでしか(そしてそれでも離れないことを確認することでしか)、安寧を得られないのかも(ちなみに多分バレバレでしょうが、僕、この二人大好きです)。
終わりはなかなか衝撃的なところで幕切れしていますので、早めに続きが出ると良いですね。
カッティング3~Case of Mio Entanglement~ (HJ文庫)
- 著者 : 翅田 大介
- 発売日 : 2008-05-01
- 出版元 : ホビージャパン
- 評価 :
- 価格 : ¥ 670
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