2008/07/22
SHI-NO ―シノ―空色の未来図
ポスト @ 1:08:57 | 小説,上月雨音
『僕』の元彼女にまつわる事件ということで、微妙に不機嫌なキララ先輩が可愛い。そっかー、前の巻で一応それっぽいところが出てきてたけど、割と本気で恋愛感情持ってるみたいですねえ。今まであまりそういう気配を見せなかっただけに、ちょっとずつ見せてきた乙女らしさが結構ギャップで効きます。
逆に志乃ちゃんが『僕』に寄せる感情の種類は、僕にはいまだよく判断できないなあ。分類しようがないのかもしれませんが。
事件については、過去に自殺をしてしまった元彼女からの手紙が元で志乃たちが動くわけですが、この元彼女が自称予知能力者だったから状況は複雑。形式的には過去からの手紙なのに、内容的には未来からの手紙みたいなものなわけです。彼女の力が本物か偽物かは明らかにされませんが、その決意を持って事を為してしまったという事実は、なんとも哀しいものがあるように思います。しかもそれが今まで理解されなかった(理解させなかった)というのがさらに哀しい(彼女自身は覚悟の上であったのでしょうが)。今回の事件の最後で、あの人に対し、つまびらかにされたというのは、読者としては嬉しいところでした。その一方で、一つの決別もあったわけですが、あれも悲しい終わりというよりは、けじめとして必要であったのかな、という気がします。
- 著者 : 上月 雨音
- 発売日 : 2008-07-19
- 出版元 : 富士見書房
- 評価 :
- 価格 : ¥ 651
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