2008/08/25
丸鍋ねこ改造計画(仮)
ポスト @ 0:35:01 | 小説,七位連一
前作「地を駆ける虹」とは270度くらい作風の違う、ハイテンションコメディでした。丸鍋ねこという、ちょっと変わった名前の女の子がヒロイン。全く感情表現を見せない彼女を、なんとか笑わせてやろうと、あの手この手でちょっかいかけるというお話。
恋愛感情ではなく、「可愛い女の子の笑顔は誰だってみたいよね」というのがモチベーションになっているのは目新しい気がします。導入こそこうであれ途中からはラブ方向へ向かうのかと思いきや、全く恋愛沙汰に発展しないとは思いませんでした。でもこれがむしろ、ベタベタしたところがなくいっそ爽やかにさえ思える(錯覚)作風になっている気がします。
主人公は後先考えないバカなんですが、バカはバカなりに一本筋が通っているというか、意外と格好良いんですよね。色々なオペレーションを企んでは、くだらないちょっかいを仕掛けまくるんですが、どれも冗談で済むレベルだし、相手を貶めるような罠(まあ、高校生になってのスカートめくりはボーダーラインかもしれませんが)はしません。自分が笑われても、相手を笑うようなことはしないのは好感。
彼女が無感情に日々を過ごしていたのは理由があるのですが、それを打ち破って、最後には小さな笑顔を創らせることができたのは良かったです。なかなか満足な一冊でした(でも「地を駆ける虹」の続きもよろしくね)。
- 著者 : 七位 連一
- 発売日 : 2008-08-25
- 出版元 : メディアファクトリー
- 評価 :
- 価格 : ¥ 609
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