2008/08/31

放課後の魔術師 ①オーバーライト・ラヴ

ポスト @ 22:53:20 | 小説,土屋つかさ

お、なかなか面白かったですよ。論理魔術という魔法が使える血族が、世間から隠れて存在している世界。その血族の一員である少年がとある学校の教師として赴任してきて、そこで出会った少女を事件に巻き込んじゃうというお話。

魔法ものというとやっぱり呪文に注意しちゃいますが、そういう点ではあまり面白いものじゃなかったです。機械的に過ぎるというか(大体記号はなんて発音するんだろう)。ただ章の区切りは独特でちょっと面白かったですね。基本的に一人称視点変更のタイミングで小さな章を切り替えるんですが、一文だけの章とか平気で挟むんですよね。最初は若干鬱陶しく感じてリズムが掴めなかったのですが、中盤くらいから慣れてきて味に感じられるようになってきました。

主人公にベタ惚れ状態の姉さんが理事長なんですが、この人のキャラもなんとゆーか強烈な味付けしてますねえ。お仕置きと称してキスしようとして、「額と唇どっちが良い?」とか選択させたりして(しかも選択に意味がないしな)。

主人公の少年は、年相応に生真面目で堅いところが見られ、どちらかというと素朴な印象すら与えるのですが、突然切れ者の一面を見せるのが面白い。安楽椅子探偵の如き観察力で、ずばっと核心を突くのは結構格好良いです。

最後はなんだかとても爽やかな読後感になるようまとめていますね。ヒロインの行動力が素敵でした。

放課後の魔術師 (1)オーバーライト・ラヴ (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 土屋 つかさ
  • 発売日 : 2008-09-01
  • 出版元 : 角川グループパブリッシング
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

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