2008/09/09
葉桜が来た夏2 星祭のロンド
ポスト @ 0:37:16 | 小説,夏海公司
オーソドックスながらも丁寧で、読後感の爽やかな作品という、一巻の印象をそのまま引き継いだ二巻だったと思います。今回は凶悪なハンターに追われる展開だったり、あるいは政治的駆け引きだったりで、やってることは(二重の意味で)結構血なまぐさいんですけどね。
居留区を出て東京で行われるイベントへ参加させられていた学の元へ、突然謎の少女がやってきて、「南方大使に連絡を入れてくれ」と理由も言わずに頼みこまれた。問答をしているうちに今度はその彼女を追って、銀の銃弾や刃を振るう女が襲ってきて……と、わけもわからず巻き込まれながらの逃走劇になります。
理由はあるのですが、少女がかたくなに理由を言わないので少しやきもきします。読者としては、学の性格からすれば、理由をきちんと開示すれば力になってくれるはずなのに……という思いがあり、そこがもどかしいんですよね。
葉桜との関係は、微妙に進展したようなしないような。葉桜の方はかなり学を意識しているようですが、それに対して学の方はまだまだ淡泊。ただ、今回の事件を通して少し後押しされたかな、という気はします。エピローグでの台詞なんかは――言った後に自分で照れが生じたようですが――それでも今までだったらなかった台詞でしょう。星祭はラブコメ的に絡むのは難しいかもしれませんが、今後も出張ってくれると面白いかな、と期待します。
- 著者 : 夏海 公司
- 発売日 : 2008-09-10
- 出版元 : アスキーメディアワークス
- 評価 :
- 価格 : ¥ 620
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