2008/09/24
ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック?
ポスト @ 0:54:14 | 小説,新井輝
遂に終わりを予感させるような内容になってきましたね。日奈がシーナではなく日奈として歩き出すことを選択し、遂に13階から去る決意をします。
それをきっかけとして、陽だまりの中でまどろむような今までの13階での暮らしは、徐々に変化をしていきます。中でも今回顕著だったのは、やはり綾さんだったと思います。人と話すことが苦手な彼女がインタビューを受けることを決意し、自分一人で歩けるようにとサングラスを手に入れ……。けして一足飛びに大人にはなれないけれど、大人になろうと(つまりは自分を変えていこうと)思い努力しなければ、いつまでも大人にはなれないんですよね。
健一と父親との和解と、逆に母親との隔絶も印象的。正直父親の告白は意外過ぎでしたが、解り合えないと決めつけて対話を避けては本当に何も解らないということと、しかし必ず解り合えるというのはそれもまた幻想だということを見せつけました(これは日奈と佳奈の話でも同じでしたね)。
なんというか、今までのどこか超然とした雰囲気とは少し違って、まっとうな青春ストーリーになってきた感じがしました。次で最後らしいのですが、どういうエンドマークが付けられるのか楽しみにしています。
ROOM NO.1301 #10 管理人はシステマティック? (富士見ミステリー文庫)
- 著者 : 新井 輝
- 発売日 : 2008-09-20
- 出版元 : 富士見書房
- 評価 :
- 価格 : ¥ 630
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