2008/10/17

泣空ヒツギの死者蘇生学

ポスト @ 0:40:24 | 小説,相生生音

なかなか面白かった。結構グロい設定と特異な主人公が取っ付きにくいかもしれませんが、終盤の「酷さ」はなかなかのものです。

主人公が冒頭いきなり殺され、連続殺人鬼だという少女の手により、生ける死体として蘇るというお話。他の殺人を防ぐため、成り行きで少女と行動を共にすることになるわけですが……、「そういう特異な精神の持ち主」と書かれちゃったらもはや何も言いようがないのですが、やはり自分を殺したという少女に対し、首だけの状況で錯乱もせず、隔意もなしに会話できる主人公は異常です。その辺で引っかかっちゃうと楽しめなくなるんだろうなーと思います。

ちなみに、多分この作者さんミステリ好きなんだろうなーと思いました。違和感の見せ方が上手いですね。序盤で主人公のとある台詞に、ある登場人物が違和感を覚えるというシーンがあるのですが、実はそれが別の角度から見ると他の事実が浮かび上がるようになっているんですよね。すっかり騙されました。

終盤でのひっくり返り方は見事だったと思います。

泣空ヒツギの死者蘇生学 (電撃文庫)

  • 著者 : 相生 生音
  • 発売日 : 2008-10-10
  • 出版元 : アスキーメディアワークス
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 641

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