2008/10/23

幻想譚グリモアリスⅡ 千の獣が吼ゆるとも

ポスト @ 1:17:59 | 小説,海冬レイジ

ファンタジア移籍で完全に異能バトル路線になっちゃったなあ。それはそれで悪いわけではないのだけど、以前の「何の力もない青年が知恵と言葉で冥府の使者に立ち向かう(あるいは協力して謎を解く)」という構図が完全に崩れちゃったのは残念だなあ。

とはいえ、一番の武器は変わらずにその知性であることは変わらないわけで。今回の戦いにおいても、強烈な力で攻めてくるオドラに対し、その場に居ないながらも罠を張り巡らして対峙する誓護という構図は面白かった(直接的に戦っているのはアコニットだったり軋軋だったりするのだけど、オドラが一番意識していたのは、その先に居る誓護でしたね)。

そして戦いの先に見せた誓護の考え、オドラに対する態度なんかは格好良かったなあ。大言壮語を、言葉だけにしない自信が見えるんですよね。

しかしその背後で進む、誓護に対する罠が怖い。一番の泣き所は間違いなくそこにあるわけですし。次の巻で果たして誓護がどうするのか興味深いところ。

幻想譚グリモアリスII 千の獣が吼ゆるとも (富士見ファンタジア文庫)

  • 著者 : 海冬 レイジ
  • 発売日 : 2008-10-20
  • 出版元 : 富士見書房
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 609

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