2009/01/15

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート

ポスト @ 0:51:54 | 小説,森田季節

他人の記憶を取って喰うタマシイビトと、そのタマシイビトに捕食されるイケニエビトという存在にまつわるお話。イケニエビトはタマシイビトに喰われるたびに死んで生き返るのだけど、そのたび死んだイケニエビトの存在はこの世から消えちゃうんですよね。死にはしないのだけど、全ての人から忘れられ、繋がりを失うというのは死と変わらない痛みや辛さがあるでしょうね。

そして、一人のイケニエビトの少女が、この運命に抗うために選んだ手段が音楽。自らの存在を刻みつけるように歌う姿がなんとも切ない。

少女の戦いの中、彼女を守ろうと誓う二人の少年少女。イケニエビトの少女を含めたこの三人のなんとも言えない距離感も良いんですよね。

カナとリアの心変わり(?)がちょっとあっさりな気がするけど、全体的には雰囲気の良い話ですね。切なくて綺麗な物語でした。

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

  • 著者 : 森田 季節
  • 発売日 : 2008-09
  • 出版元 : メディアファクトリー
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 609

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