2009/01/26
原点回帰ウォーカーズ
ポスト @ 0:55:41 | 小説,森田季節
変な登場人物がいっぱい出てくる変な小説! ……なんだけど、不思議と爽やかで読後感が良いお話でした。面白いなあ。
主役っぽい男の子、山崎章夫が登場する(ちなみに小説はヒロイン・アキラの一人称視点)んだけど、この少年の特殊能力が凄い。伊達眼鏡をかけると、微妙なヒーローに変身するのだ。なんと背が五センチのび、ニキビが消え、紙がサラサラになり、かけっこが陸上部員の次に早くなり、水泳は水泳部員の次に達者になり、模試を受ければどこの大学に対してもB判定を取れるという、「一番にはなれない」ヒーロー、その名も山崎毅(誤解なきよう。山崎章夫が変身したヒーローの名前が、山崎毅というのだ)。もうこの設定聞くだけでアホっぽいじゃないですか。
そんな馬鹿みたいな軽いノリなのに、いきなり山崎くん死亡。ええーっ?
そこからが本番で、変な話に巻き込まれる(というかこの時点ですでに巻き込まれている)んだけど、どういう事件になっているのかは本編を読んでのお楽しみ。これまた変人だらけの三奇人に十哲といった面々が登場します。
最後まで読むと、章夫が「毅」というヒーローに込めた想いなんかが結構格好良くてじんとしたりします。エピローグ直前のアキラと「毅」のやり取りとかも凄く好き。良いなあ、こういうオチ。詩人への道も遠そうですが。
とにもかくにも非常に楽しめました。ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート及びプリンセス・ビター・マイ・スウィートも良かったし、うん、この作者さん好きになったかな。
- 著者 : 森田 季節
- 発売日 : 2009-01
- 出版元 : メディアファクトリー
- 評価 :
- 価格 : ¥ 609
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