2009/03/16

秋期限定栗きんとん事件 下

ポスト @ 0:09:12 | 小説,米澤穂信

およそ一年にわたる放火事件に関する謎解き編。

なるほど、と手を打った解決編。一つの解答を見つけると、他が見えなくなるんですよね。自分ではそうと気づかぬうちに視野狭窄の陥穽に陥っていた彼は、可哀想と言えば可哀想。ただ、相手が悪かったかなあ。小山内さんの手酷さが炸裂するエピローグでの台詞がたまりません\

一方の小鳩くんも、なかなかの人非人っぷりを見せてくれます。いやはや愛情ゼロなのは見えてましたが、それにしてもねえ。何の反応も見せてくれないというのは堪えますよね。

どうも感想見てると評判の良くない仲丸さんですが、僕は結構好きなんですけどね。小悪魔のように誘惑して振り回すはずが、結局最初から相手にされてない辺りがなんとも侘しくて良いというか。……褒めてないな。でもほんと、嫌いじゃないんだよ、こういう子。裏切りを仄めかすことによって生じる相手の反応で、愛情を量りたいというような打算があったんじゃないかな。ものの見事にぶった切られたわけですが。

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

  • 著者 : 米澤 穂信
  • 発売日 : 2009-03-05
  • 出版元 : 東京創元社
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 609

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