2009/03/23
ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック!
序盤のとある出来事でショックを受けた健一が、全編通して落ち込み通しなので若干読者も辛い。特に、13階の仲間たちの様子に、拗ねたような思考をしてしまうのが読んでて辛いんだよなあ。彼らがけして薄情なわけではないということが読者には読み取れるだけに、それを気付けない健一の状況が悲しいというか情けないというか、そういう気分になってしまうのです。
でまあ、結局そういう健一を強引に引き戻したのは千夜子ちゃんでした。どうしてもいま一つ存在感の薄いヒロイン(酷)でしたが、ここぞというところではやはり強さを発揮。今まで千夜子ちゃんのことを、あんまりにも寛容すぎやしないかと思ってたのですが、ここまで言い切れればそれもまた強さと見て良いでしょう。
それを受けての、エピローグは綺麗の一言。13階の仲間たちと、こういう形での再会を作ってくれた千夜子ちゃんが素敵です。
……で、終われば綺麗なんですが。蛇足気味に最後にあるワンエピソードが、ここまでやっといてホタルかよ!(笑) まさかのホタル逆転エンド(違います)に興奮を隠せません。「お前は私が他の男とそういうことをした方がいいとでも言うのか?」というホタルの言葉に、即答で「嫌だ」と答えちゃう辺りに愛を感じます。ホタルも一途だよなあ。いやもう、やっぱ大好きだなーホタル。
ラストエピソードで一冊の印象をがらっと塗り替えてすべて持ってったホタルに完敗。満足(おい)。
ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック! (富士見ミステリー文庫)
- 著者 : 新井 輝
- 発売日 : 2009-03-19
- 出版元 : 富士見書房
- 評価 :
- 価格 : ¥ 588
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