2009/04/26
迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの
ポスト @ 22:31:54 | 小説,林亮介
相変わらず容赦なく人死にしますなー……。特に中盤で起きたある部隊の壊滅は非常にショック。間に合うのではないかという期待感と、絶望的なまでの距離と時間の関係。最後の瞬間が描かれていないことが、余計にその場を想像させてやるせない気持ちになります。
そんな風に人の死が身近にある環境のせいか、真壁や常盤君たちの感性が、通常の人と少しずつずれてきているのが気になるところ。それは強さなのか精神の磨滅なのか。ここで生き抜くためには仕方ないことなのかもしれないですが、あまり良くない状況のように思えます。特に真壁と由加里との関係に亀裂を生みそうな気がして仕方ありません。そこに翠の状況を加味すると……くっついちゃいそうな予感が。
その他にも恋模様百花繚乱なんですが、華美さよりもむしろ無常さを感じることが多いのが作品の特徴ですね。なにせ死別の可能性が常に付きまとうんだからなあ……。恋人が二日来ないだけで尋ねにきたという、あの人。恩田さんの言葉を素直に飲み込んだけれど、そんなに素直に信じるところが逆に、自分を騙してるんだろうなということを感じさせて辛い。
しかしここまであまり背骨となる大きな物語を感じない(これが達成できれば終わり、というところが見えない)んだけど、次で終わりなんですよね? どうやって終わるんだろう。
- 著者 : 林 亮介
- 発売日 : 2009-04-15
- 出版元 : ソフトバンククリエイティブ
- 評価 :
- 価格 : ¥ 704
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