2009/04/28
星図詠のリーナ
ポスト @ 1:04:12 | 小説,川口士
まっとうなファンタジーものですねえ。封建的世界における地図の浸透度と、地図を作ることによる影響が事細かに描かれていて良い。まず第一に、そもそも地図という着眼点が良いですよね。まだ見ぬ世界を自分の手で少しずつ明かしていくという浪漫を感じます。
そして、リーナの描く二種類の地図が、またどちらも素晴らしいんですよね。リーナ自身の物語を感じさせる絵地図と、あまねく万人に知恵の光を照らす精密な地図。リーナの思い入れと共に、読者にも地図の素晴らしさが伝わってくる気がします。
終盤のアクションは普通のファンタジーですが、そこに至る経緯(気づく要因)も地図によるものだし、エピローグでの市民の反応も地図によるもの。一本「地図」という背骨が通った良質なファンタジーでした。満足。
- 著者 : 川口 士
- 発売日 : 2009-04-20
- 出版元 : 一迅社
- 評価 :
- 価格 : ¥ 670
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