2009/06/03
サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
ポスト @ 0:34:14 | 小説,河野裕
「リセット」と口にするだけで(正確には主人公がそう口にするのを聞くだけで)三日間世界を巻き戻す力を持つ少女と、その「リセット」の中でも巻き戻す前の記憶を保持していられる少年が、死んだ猫を生き返らせるという依頼を受けたことから始まる事件のお話。
とにかく文章から受ける印象が、非常に透明感高く綺麗だった。個人的には今ライトノベルで一番綺麗な文章を書くのは、清野静さんだと思ってるんだけど、匹敵……とまではいかないけどかなり好印象でした。
登場人物は多かれ少なかれ皆欠落を抱えてるんだけど、それを抱えたままでも、優しい世界を祈ってるような主人公・ケイが特に良い。確かにクライマックスの仕打ちは春埼にも村瀬にも酷いことだったし、それを実行に移せるケイを空恐ろしく感じなくもないけれど、でも最後に「とにかく、誰かと一緒に笑えることばかりやっていきましょう」と言える彼が居る限り大丈夫だろうという気がします。
二冊目を書いてるらしいことが後書きにありますから、この透明感あふれる、けれどけして冷たくはない物語の続きが読めるのを楽しみにしています。
サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)
- 著者 : 河野 裕
- 発売日 : 2009-05-30
- 出版元 : 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 評価 :
- 価格 : ¥ 620
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