2009/06/04
文芸部発マイソロジー
ポスト @ 0:34:51 | 小説,早矢塚かつや
趣味丸出しのファンタジー小説を発表したら、文芸部員一同から嘲笑を浴びてしまった女生徒・伊緒。その彼女をかばい熱弁をふるい、文芸部を飛び出した近藤寛二。彼ら二人が中心となって立ち上げた第二文芸部で、一冊のノートに皆で書いた創作神話が、実は実在の世界となっていて……というお話。
神話(というか設定)構築って楽しいよね。仲間が居て共有できればなおのこと。僕も良くいろんな設定を空想してました。というか今でもそれがTRPGのシナリオ作りとかになったりするわけですが。
しかし四人の第二文芸部員それぞれの趣味の方向性が違うのに、同じ神話体系を作ってるのでその無茶苦茶感が凄い。クトゥルフ大好きな先輩・葉月の作った神様は語感からしてクトゥルフチック(ハルストゥ=ルル)だし、日本神話大好きな後輩・命は漢字の名前(水那乙姫命)、伊緒が作ったのはいかにも強そうな音をくっつけましたという感じのゴテゴテした名前(ヴィガシュダルヌ)、寛二が作ったのはシンプルな名前(ギア)と、統一感まるでなし。でもそれが逆に「好き勝手やってる」らしさが出てて楽しそうだなあ。
後半は自分たちが作った神話世界で「生きる」人々のこととかで若干重くなるけど、大切な仲間とともに切り抜けるという、これまた王道な展開が良いなあ。
それから、なんだかんだでハーレム状態となってる主人公・寛二くんはうらやましいと思います(笑)。
- 著者 : 早矢塚 かつや
- 発売日 : 2009-05-20
- 出版元 : 一迅社
- 評価 :
- 価格 : ¥ 670
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