2009/08/24

クイックセーブ&ロード

ポスト @ 1:09:09 | 小説,鮎川歩

死ぬことにより、直前に『セーブ』したところから人生をやり直せるという力を持つ少年のお話。その少年が、自分が自殺した瞬間、幼馴染が同様に投身自殺をした所を目撃し、なんとかその死を食い止めようと奔走します。

結構陰惨な事件が背景にあり、主要人物がかなり酷い目にあう話でした。ただし描写が比較的淡泊なので、余り読んでいて辛いほどではありません。

特殊能力の詳しい説明(一度に一つしかセーブポイントを作れない。新たにセーブポイントを作ると、古いものが上書きされる。ロードをするとセーブポイントが消える)を読んだ瞬間、中盤の山場が完全に読めちゃったのはゲーム馴れしてると仕方ないかなあ(誰しもやったことあるでしょ、これ)。まあそれで面白さがなくなることはないと思いますし。

しかしそこからのあがきはもうちょっと詳しく書いて欲しかった気がするな。序盤の文量をもうちょい終盤に融通しても良かったのではないかなあ。特に、先輩のヒントをもらうまでの繰り返しは、絶望感を高めるためにある程度量割いて書いて欲しかったかな。

でも充分及第点以上。楽しめました。

しかしこの能力、老衰で死んだ場合も発揮されるんだとしたら、ちょっとしたホラーじゃないかしら。

クイックセーブ&ロード (ガガガ文庫)

  • 著者 : 鮎川 歩
  • 発売日 : 2009-08-18
  • 出版元 : 小学館
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 660

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