2009/08/24

みにくいあひるの恋

ポスト @ 1:50:33 | 小説,日日日,兄妹

恋をすると死んでしまう病が存在する世界で、恋に落ちた少女がどうするかというお話。

うーん、このシチュエーションを書くために作った設定なんだというのはわかるんだけど、それでもこれには突っ込み入れちゃいたくなるなあ。

恋愛すると死ぬという設定の病気に対し、兄妹なら大丈夫、というのは意味がわかんないなー。

ちなみに、流石に血のつながった兄妹では遺伝的リスクがあるので、生まれたときに子供の交換が行われるという設定がある。よって作中「兄妹」ってのは血の繋がっていない義理の兄妹となる。ただし、生まれたときから一緒ではあるので、血縁ではなくとも意識上は実の兄妹に近いと思われる。閑話休題。

作中でも自分で「法律上の、机上の空論の、言い訳でしかない」と書いてるけど、それにしても。だって誰に言い訳するんだか意味不明じゃないかなあ。病気は、言い訳でかからなくなるわけでもないだろうにさー。

それから進化論的な選択とかにより恋愛病の羅患率が落ちるには、いくらなんでも世代が少なすぎじゃないかなあ。親の世代が直撃っぽい書き方をされているので、そういう効果が出てくるにはまだ相当かかる気がします。

お話としては、茜子さん頑張れ。

明らかにヒロインはあひるだし、主人公の陀衣もあひるに惹かれて行っているんだけど、それに気付きつつ対抗意識むき出しの茜子(主人公の『妹』)が良い。

「にいちゃんの、いいところ、すてきなところ、かっこいいところを……」

「茜子だけのものにしたいって思うのは、とても、みにくい気持ちだよね――」

「みにくいあひるの恋」p.p.44

しかしこれ、続かせた場合ハッピーエンドが思いつかないんだけど、どうするんだろう?

みにくいあひるの恋 (MF文庫J)

  • 著者 : 日日日
  • 発売日 : 2009-08-21
  • 出版元 : メディアファクトリー
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 609

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