2009/08/24
みにくいあひるの恋
恋をすると死んでしまう病が存在する世界で、恋に落ちた少女がどうするかというお話。
うーん、このシチュエーションを書くために作った設定なんだというのはわかるんだけど、それでもこれには突っ込み入れちゃいたくなるなあ。
恋愛すると死ぬという設定の病気に対し、兄妹なら大丈夫、というのは意味がわかんないなー。
ちなみに、流石に血のつながった兄妹では遺伝的リスクがあるので、生まれたときに子供の交換が行われるという設定がある。よって作中「兄妹」ってのは血の繋がっていない義理の兄妹となる。ただし、生まれたときから一緒ではあるので、血縁ではなくとも意識上は実の兄妹に近いと思われる。閑話休題。
作中でも自分で「法律上の、机上の空論の、言い訳でしかない」と書いてるけど、それにしても。だって誰に言い訳するんだか意味不明じゃないかなあ。病気は、言い訳でかからなくなるわけでもないだろうにさー。
それから進化論的な選択とかにより恋愛病の羅患率が落ちるには、いくらなんでも世代が少なすぎじゃないかなあ。親の世代が直撃っぽい書き方をされているので、そういう効果が出てくるにはまだ相当かかる気がします。
お話としては、茜子さん頑張れ。
明らかにヒロインはあひるだし、主人公の陀衣もあひるに惹かれて行っているんだけど、それに気付きつつ対抗意識むき出しの茜子(主人公の『妹』)が良い。
「にいちゃんの、いいところ、すてきなところ、かっこいいところを……」
「茜子だけのものにしたいって思うのは、とても、みにくい気持ちだよね――」
「みにくいあひるの恋」p.p.44
しかしこれ、続かせた場合ハッピーエンドが思いつかないんだけど、どうするんだろう?
- 著者 : 日日日
- 発売日 : 2009-08-21
- 出版元 : メディアファクトリー
- 評価 :
- 価格 : ¥ 609
Trackback
No Trackbacks
Track from Your Website
http://bibliomania.jp/mydear/diary/trackback/tb.php?id=7445
(言及リンクのないトラックバックは無視されます)

Comments in Forum
Discuss