2009/09/02
"文学少女"と恋する挿話集2
ポスト @ 2:03:20 | 小説,野村美月
ほぼ本編の時系列を追いかけるように、心葉のクラスメイトである森さんや反町くん、そして琴吹ななせの視点から語られる、「文学少女」の物語。
もうコンセプトの時点で泣きそうな気配濃厚。だって、あの物語を、琴吹さんの立場から追体験するんだよ。彼女が何を思い、どうやって頑張って、そして最後に叶わなかったのか、それをもう一度思い知ることになるんだもん。
ああ、最初のうちはつんけんしちゃって、自己嫌悪の毎日だったんだなあ。「大嫌いな奴」発言のときには心葉は聞いててショック受けたんだったな。その後悔を吐き出すメールが可愛いなあ(でもこの送信相手って、「"文学少女"と穢名の天使」のあの人なんだよなと思うと更に切なさ倍増)。とか。
心葉の心に住む遠子先輩の大きさを思い知って哀しむ姿と、親友のピンチに本気で怒れる森ちゃんの優しさとか(しかし森ちゃんと反町くんは本当に良い子だなあ。友達の為に真剣になれるってのは素敵なことだよ)。
そしてそれでも遠子先輩を憎めないし、心葉を嫌えない琴吹さんが、泣きたくなるくらいに愛しい。
特別編の書き下ろしが、よりにもよって本書の一番最後にひっそりとあるところもなんとも言えません。既に終わってしまった「恋人だった日」を懐かしんでるような寂しさを感じてしまいました。
現在継続している「文学少女見習い」の方で、少しは何か吹っ切れると良いなあ。
- 著者 : 野村 美月
- 発売日 : 2009-08-29
- 出版元 : エンターブレイン
- 評価 :
- 価格 : ¥ 672
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