2009/10/05

インポッシブル・ハイスクール

ポスト @ 1:09:52 | 小説,葛西伸哉

高校独自のカリキュラムを進める改革が、行き着くところまでいきついた世界。各学校は共通科目での単位取得を行えば、そのほかは全くと言っていいほど自由にカリキュラムを組めるため、「暴力が支配する世紀末の荒野でのサバイバルを教える」なんて北斗の拳を地で行く学校があったり、「恐怖の大魔王が降臨した時に立ち向かう『光の戦士』を育成する」なんてムー世代直撃の学校があったりします。……誰が受験すんだよ、こんな学校。

で、そんな学校に対し、大幅な自治を認めたために学内での不正なんかがはびこったりしてるわけですな。そこで、それを暴くべく、潜入捜査組織が立ち上がると。当然学校への潜入は大人がやったら目立つので学生がメインとなり、幾多の学校を渡り歩いては問題を解決していく専門員がいたりするわけです。

……と、この設定でぱっと頭に浮かんだのは「特命転攻生」でした。若干の違いはあるけど、似たような設定のTRPGだったなあ、あれも。

ちなみに今回は「恋愛」を教える学校への潜入捜査。学園ものといえば、という感じで怪しい生徒会長がいたりするのはお約束。主人公の秋月凱は強烈すぎる姉妹の影響で女性に対して苦手意識を持っているので、恋人がいないと行動に制限がつくこの学校ではなんとも上手くいきません。そこでひょんなことから相方となるのは自称「正義の味方」で、街中でテンガロンハットに白馬という出で立ちを真剣にできるという恐るべき女の子・春日部弐華。弐華は弐華で、ラブラブすぎる両親のせいで恋愛に苦手意識があるため、お互いにおっかなびっくり恥ずかしながらという感じの偽装恋人が、もうぎこちなさ炸裂です。

しかし最後の最後まで恋愛沙汰の気配すらないとは思わなかったなあ。お互いに恋愛を忌避している感じがあるだけに、今後も「相棒」関係が続くのかな? 個人的には秋月家の姉妹ズにももっと出張ってほしいところだけど……基本的に学校が舞台だから妹以外は難しいかな。

インポッシブル・ハイスクール (MF文庫J)

  • 著者 : 葛西 伸哉
  • 発売日 : 2009-09
  • 出版元 : メディアファクトリー
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 609

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