2010/01/06

されど罪人は竜と踊る⑧ Nowhere Here

ポスト @ 0:30:42 | 小説,浅井ラボ

角川スニーカー版の長編で(現在のところ)最後のエピソードにあたる一冊。

大賢者ヨーカーンの台詞で、この世界とスニーカー版の繋がりが完全に明確になった感じ。

とはいえ、大局的にそういう面白みがあったとしても、このエピソード単体の辛さは減じるわけではなくむしろ増加しているところが切ない。何度でも同じ結末を選ぶという、アナピヤの覚悟が辛いんですよね。そしてそういう彼女をみても、ガユスは彼女を愛することができない。自らの意思ではどうにもならない、人間の心の不自由さが辛い。

だからこそ、アズルピは実験を推し進めていたのだと思いますが、それは結局孤独の牢獄に繋がれることであり、どちらを選んでも楽園はないのでありました。

さて、ここで止まっている物語は、どういったエピソードを描きだすのでしょうか。ジヴとの別れが、今以上にガユスを不安定にさせるのではないかと思うと気が気ではありません。

されど罪人は竜と踊る 8 (ガガガ文庫)

  • 著者 : 浅井 ラボ
  • 発売日 : 2009-10-20
  • 出版元 : 小学館
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 760

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