2010/01/15

夜魔 ―奇―

ポスト @ 0:23:47 | 小説,甲田学人

他のものは基本的にハードカバー版の「夜魔」で読んでいるので、「桜下奇譚」についてだけ。

桜の花びらが水面を埋め尽くした絵をみて、まるで地面があるみたいに見えることは確かにありますね。ただ、そこからこういう話が出来上がってくるところが流石甲田学人さん。風に吹かれて舞う桜の花びらを波に例え、美しい中に恐ろしさが際立ちます。

なんだかそんなことがあってもおかしくないような気分にされる、質感というか、文章の力を感じます。怖いなあ。今が桜の季節じゃなくてよかったよ。

美しいものを見て、吸い込まれるような気分になることってありますよね。その感覚がそのまま、今回のお話を読むと恐怖に変換されるよう。ぞっとする感覚。

夜魔―奇 (電撃文庫)

  • 著者 : 甲田 学人
  • 発売日 : 2010-01-10
  • 出版元 : アスキーメディアワークス
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 599

Trackback

No Trackbacks

Track from Your Website

http://bibliomania.jp/mydear/diary/trackback/tb.php?id=7701
(言及リンクのないトラックバックは無視されます)

Comments in Forum

Discuss