2010/02/02

ココロコネクト ヒトランダム

ポスト @ 1:39:46 | 小説,庵田定夏

五人の少年少女の魂が、ランダムに入れ替わるようになってしまった。騒動を仕方なしに受け入れていく彼らだが、やがてその負担がそれぞれの心身に影響を与え、隠していた傷が明らかに……というようなお話。

実に青春。それぞれに抱える心の痛みを、主人公が快刀乱麻でぶった切る話。いやほんと、自分では大きな悩みも、他の視点から見れば意外とどうってことなかったりするもんです。それをまさに主人公が提示してるんですよね。ちょっと出来過ぎな主人公ですけど、実にさわやかな気分になれます。特に稲葉の悩みに対しての言葉――変える必要はないんじゃないか――というのは良かった。何故、それが駄目だと思うんだ、それは単なる個性じゃないか。そういう姿勢は人生を楽に、豊かにしそうです。

多感な少年少女ですから、恋愛も物語中きちんと組み込まれています。主人公が正直格好良すぎなので、ことごとくヒロイン連中の好意を得てもあんまり鼻につきません(いやまあ、その出来すぎ感自体が鼻につく可能性はありますが)。個人的には稲葉が好きだなー。彼女のエピソードの最後、主人公の耳元で囁いた台詞は反則すぎます。顔赤くするしかできないじゃないですか。

入れ替わりの謎自体は明確にされませんが、あまりその辺は気になりませんでした。心の成長を書きたいんだろうなーという点で、きちんと解決したので満足。面白かった。

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

  • 著者 : 庵田 定夏
  • 発売日 : 2010-01-30
  • 出版元 : エンターブレイン
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 630

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