2010/03/08

サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

ポスト @ 0:50:15 | 小説,河野裕

咲良田の町に集う能力者たちの抱える何か鬱屈としたものを、主人公の透明な視線で解きほぐすシリーズの第二弾。今回は、予知能力を持つ「咲良田最強の能力者」が死の際に望んだ、ささやかな願いを叶える為に動くお話でした。

一巻でも思ったのですが、この作品に流れる、独特の雰囲気が素晴らしい。何と言えば良いんだろう。主人公のケイは、冷めてるわけではないのですが妙に淡々としたままで感情の起伏が見えないのですよね。なのに、その行動だけをみればいかにも正義の味方みたいな「困っている人を救わずにはいられない」かのように見えます。今回も、過去の自分の行動が返ってきた結果とはいえ、理不尽にも見える想いで自分を倒そうとする岡絵里でさえも、犠牲とすることは避けようとするんですよね。何が彼にそこまでさせるのか、それなのに一見全てに達観してさえ見えるのは何故なのか、非常に不思議です。多分二年前の「彼女」の件が関わっているのだとは思いますが。

さてその「彼女」。思いもよらぬ組み合わせにより、今回、再会の可能性が示唆されました。しかもそれすらも「彼女」の手のひらの中なのではないかというのが恐れ入ります。おそらく、今回見えたこの「可能性」は、可能性のままで終わらずに遠からず実行されることとなるのだと思いますが、その時何が起きるのか、スワンプマンの比喩が凄く意味深長ですね。

続きも楽しみです。

サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 河野 裕
  • 発売日 : 2010-02-27
  • 出版元 : 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 660

Trackback

No Trackbacks

Track from Your Website

http://bibliomania.jp/mydear/diary/trackback/tb.php?id=7810
(言及リンクのないトラックバックは無視されます)

Comments in Forum

Discuss