2010/03/09

少年テングサのしょっぱい呪文

ポスト @ 1:21:21 | 小説,牧野修

この作者さんの本って、アロマパラノイドだけ読んでて、それが合わなかったものだから敬遠してたのだけど……これは非常に面白かったよ。

邪神が人に憑いてる、というところまでは良くある話なんだけど、それが法人格を持ってるっていうのがまずぶっ飛んでるなあ。邪神にお願いするにあたって、役所通して仕事持って行くって発想がおかしい。この時点ですでに馬鹿小説の香りが漂っています。そしてその予想(期待)に違わぬ、三人の少年たちの馬鹿話っぷり。

なのに邪神にまつわる事件は陰惨さを見せるんですよね(とはいえ、ホラー小説の時に比べると救いがありますが)。いじめで自殺した少女の母親が、主人公テングサの持つ邪神に呪殺を依頼に来たり。またこの事件の顛末の後味の悪さが、馬鹿小説との奇妙なアンバランスさを見せていてこの作品の魅力になってると思います。

そしてラストシーンが見事。それが伏線だったのか、と驚きました。上手く構成されてるなあ。

愛すべき馬鹿たちによる、読後感爽やかな馬鹿小説でした。面白かった。

少年テングサのしょっぱい呪文 (電撃文庫)

  • 著者 : 牧野 修
  • 発売日 : 2009-10-10
  • 出版元 : アスキーメディアワークス
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 662

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