カテゴリー : 小説,長谷敏司

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2010/02/05

円環少女⑪ 新世界の門

ポスト @ 1:27:37 | 小説,長谷敏司

友情パワー炸裂。

王子護のぶち上げたペテン、アトランチスは、魔法使いの問題を一気に国際政治の表舞台へと引きずりあげることに。

誰も彼もが、滑稽であることを理解していながら、そのペテンに踊って見せてるのがなんとも不思議な感じ。本人たちはアホらしさを知りつつも大真面目に取り組んで見せるのですが、冷静に引いてみたら喜劇にしか見えませんよね。なのに実態は核ミサイルを巡る戦争という、なんとも悲惨な喜劇。

しかし最後はどうなったんでしょう? 本当にこの世界に神が顕現したと言えるのか? きずなは一体どうなったんだ? なんだか良くわからないんですよね。気になるところです。

円環少女 (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2010-02-01
  • 出版元 : 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 660

2009/07/06

円環少女⑩ 運命の螺旋

ポスト @ 0:24:17 | 小説,長谷敏司

戻ってきた舞花の謎とか、きずなの行動とか、色々語るべき要素があった気がするんですが、最後の最後で王子護が全部持って行きました。

全部飲み込んだうえでの、軽薄な笑顔が素晴らしい。このしらじらしいペテン、どう転ぶんだろう。

でもしがらみを全部捨てた上で考えれば、これって仁たちが求めるものに実は凄く近いのではないかという気がします。当たり前に、魔法使いと普通の人間とが共存する世界に。勿論、王子護がそう考えてやっているわけではないし、そう都合よく組める相手でもないのですが、それでも、これをむしろ利用するくらいでないといけないのではないかなーという気がします。

果たしてこの世紀のペテンに対し、各陣営はどういう態度をとるんだろう? 楽しみになってきました。

円環少女 10 運命の螺旋 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2009-07-01
  • 出版元 : 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 660

2009/01/12

円環少女⑨ 公館陥落

ポスト @ 23:45:17 | 小説,長谷敏司

うーん、なんかシリアスとギャグの分離してなさが気持ち悪いなあ。ストーリーはシリアスなんだけど、シームレスにギャグが入る……というかキャラクターが壊れるというか、そういう感じがする。特に今回の中では、ニガッタのところをどう受け止めればいいのか戸惑う。えっと、シリアスなんだよね?

円環世界の九位の正体は結構びっくりした。それって反則じゃあ……と思わなくもないというか、結局魔法を突き詰めたら魔法じゃないものになってしまったというのがなんとも不思議な感じがする。あるいは皮肉な感じと言ってもいいかも(しかし円環世界って、周期運動が安定しないんだよな。機械で回路作ってもきちんと動くかわからない気がするんだけどな。そこは常に魔法で維持しているということなのかしら。でもそうすると東郷さんの魔法消去に引っかかってもよさそうな気もするし。微妙に謎だ)。

円環少女 (9)公館陥落 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2008-11-29
  • 出版元 : 角川グループパブリッシング
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

2008/06/30

円環少女⑧ 裏切りの天秤

ポスト @ 0:08:13 | 小説,長谷敏司

遂に、仁がきずなに対して秘密にしてきたあの事実が明るみに出てしまうという巻。面白いには面白いんだけど……相変わらずいま一つ各行動の理由がわからない(納得いかない)ことが多いです。

そんな中で、格好良さが際立っているのはやはりエレオノール。いやまあ一般生活では意外に駄目人間っぽいところが出ていましたが、ただ奪われようとしている「生命」のために命を賭けられるまっすぐさが眩しいです。例え破門されたとて、やはり彼女は聖女です。

対比するわけじゃないのですが、それに比べると、ケイツの変わらないこと変わらないこと。グレンから力をもらっているはずですが、その卑屈な生き様に変化が全くないのが逆に凄い。

でもってラストがまた大事ですね。魔導師公館の面々の安否が気遣われます。もっとも、仁がそれにどこまで関与していけるのかはわからないのですが……。

円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2008-06-01
  • 出版元 : 角川グループパブリッシング
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

2008/03/09

円環少女⑦ 夢のように、夜明けのように

ポスト @ 1:02:06 | 小説,長谷敏司

えーと、ナンダコレハ。当たり前のように普通のナンバリングで出てるのが摩訶不思議な気がします。なんでこれ外伝とか番外編扱いじゃないんだろう(苦笑)。

いやそう思うのも当然なくらい、雰囲気が違うんですよね。全編にわたってナンセンスなコメディが前面に押し出されている短編集。魔法使い=変態はどうやら公式扱いだ。アホだなあ。

相変わらず寒川さんは可哀想な立ち回り。将来が心配です。変に悟って宗教とか走りそうだ。

円環少女(サークリットガール)〈7〉夢のように、夜明けのように (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2008-03-01
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

2007/11/19

円環少女⑥ 太陽がくだけるとき

ポスト @ 2:30:23 | 小説,長谷敏司

相変わらず、面白いんだけど「何でこの人はそこでそういう選択するの?」というのが時々上手く把握できなかったりします。だから読むのに時間かかるんだよなー。

瀕死のメイゼルを救うため、協会の取引に応じ、結果として公館から離れることになった仁。任務中に逃亡と見做された専任係官は、同僚に追われる存在となるということで、目の前に立ちはだかったのは「鬼火」こと東郷。師を前にして、絶望的な戦いを挑む仁の元へ現れた彼が格好良かったなあ。台詞も決まってた。こういう場面でこういう行動をとってくれるとは思っていなかったので見直しました。

しかしその介入があったとて、ダメージを負った仁が目的を果たせるとは到底思えず、一体どうなるのかと思っていたら……。

なんだか仁は、自らの決めたことを守ろうとしながらも、結果として状況に流され続けているような印象があります。なんだか地下へ潜ることになった当初から、目的が相当ずれていきましたねえ……。

エレオノールと聖騎士リュリュとの、完全なる決別のシーンも心に残りました。同じものを信じていたはずが、もはや未来永劫道が分かたれてしまったようで悲しいながらも、その決意が美しいシーンでした。エレオノールには最後まで生き残って欲しいなあ。

最後は、様々な人の尽力により保たれた平和の、象徴的なシーンと言えそう。とはいえ、仁自身が自覚しているように、その立場は今までよりも格段に不安定なものになってしまっているわけで、今後に訪れるであろう困難が予想されます。メイゼルも最悪、今までのように学校にすら通えなくなるかもしれませんね……。きずなの扱いはどうなるんだろう。気にかかることだらけです。

舞花のなれの果てである、光る泡の末路も悲しかったなあ\。奴\がそれ\をどうするのかも気になるところ。

円環少女(サークリットガール)〈6〉太陽がくだけるとき (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2007-11-01
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 660

2007/05/14

円環少女⑤ 魔導師たちの迷宮

ポスト @ 1:06:10 | 小説,長谷敏司

面白いことは面白いんだけど、相変わらず微妙にクエスチョンマークが浮かぶんだよなあ。特にキャラクターの行動原理が今ひとつぴんと来なかったりします。なんか勝手に思い込んで選択肢減らしてる気がしてならないんですよねえ、みんな(特にエレオノールとか仁とか。王子護の立ち位置もなんか良くわかんないとこありますが)。

しかしまあ、そんな違和感を吹き飛ばすくらいに、終盤の畳み込むような展開は凄い。道を違えることになってしまった彼らが、それぞれどう動くのか。「近所のお姉ちゃん」の顔を捨て去った京香が切ないですね。

毎回ボロボロの気がしますが、今回もまだ各地で瀕死だったり囚われの身だったり、まったく安心できない状況が続きます。無事、元の鞘に納まるなんてことは、もはや期待できなくなってきた気がしますが……せめて選択を後悔しない終わりがくると良いなあ。

円環少女(サークリットガール)〈5〉魔導師たちの迷宮 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2007-04
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

2006/11/06

円環少女④ よるべなき鉄槌

ポスト @ 0:00:00 | 小説,長谷敏司

今まで語られなかった、仁の過去――いかにして仁の妹、舞花は居なくなったのか――が明かされた巻でした。なるほど仁のあの能力は、死に物狂いで獲得した(獲得せざるを得なかった)ものだったんですね。切なく胸を衝くようなエピソードでした。戻ってきた欠片がまた切ない。

上級騎士エレオノール・ナガンの生き方は格好良いと思うのですが、しかし何であれで\道を違えることになるのかが今ひとつよくわからなかったのですが……。相変わらず文章の意味を取りにくい気がします(特に戦闘始まると顕著)。

円環少女 (4) よるべなき鉄槌 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2006-10-31
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

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2006/04/03

円環少女③ 煉獄の虚神(下)

ポスト @ 0:00:00 | 小説,長谷敏司

うーん、面白いけど、なんでこんなシリアスのどまんなかにコメディが散りばめられているんだ。リズム崩される感じがしてあんまりいい気はしないなあ。今まで(楽園やフリーダの世界)はシリアス一辺倒だったのに、てこ入れでもされただろうか。

グレン・アザレイとの戦いはこの巻で終止符。英雄を人が、善悪など関係なしに自分達の都合で引きずり倒すお話でした。長谷さらんらしく、奇麗事にしないストーリーだなあ。

あと、けして恋ではなかったけれど、綾名ネリンに対する東郷永光のけじめのつけ方が格好良かったですね。

円環少女 (3) 煉獄の虚神(下) (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2006-03-31
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

2006/03/05

円環少女② 煉獄の虚神(上)

ポスト @ 0:00:00 | 小説,長谷敏司

メイゼルの挫折感が哀しいなあ。プライドが高いが故に、あの瞬間自らの心が折れたのを自分が一番許せないのだろうね。八つ当たりせざるを得なかった心情が辛いです。

で、これも思いっきり続いているのですが、なんかシリーズ終盤なんじゃないかと思うくらいに盛り上がってるんですが……。

円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2006-02-28
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 540

2005/08/31

円環少女① バベル再臨

ポスト @ 0:00:00 | 小説,長谷敏司

ううーん。コメディ、女の子、派手なバトル。執筆の経緯が判らないからなんとも言えないところなんだけど、なんか前半を読んでるときは「長谷敏司さんに売れ線っぽい話を無理矢理書かせてみた」という感覚が拭えず。今まで二作のイメージから、勝手に思い込んでいるものかも知れませんが、長谷敏司さんの魅力はこういうところとは違うところにありそうな気がするんですけどね。

なお、途中途中いくつか引っかかりを覚えて、読むのにちょっと時間がかかりました。

例えば戦闘中には、文章を読んでいて「どういう状態なのか」が掴めなかった所が何箇所かありました。

また、各種魔法大系(誤字じゃないよ。本文そうなっているのです)や魔法消去の制限事項などが良くわからなかったです(読んでいて、「あれ? これできるんだ」とか思ったり、逆に出来ないことに気付いたりとかした)。

なんだかマイナスっぽいことばかり書いてますけど、エレオノールとニコライのやり取りとか、メイゼルの子供らしい背伸びとかは結構好きです。期待していた方向とちょっと違っていたのは事実ですが、つまらなかったわけじゃないんですよね。

円環少女 (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2005-08-31
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 580

2002/12/04

天になき星々の群れ フリーダの世界

ポスト @ 0:00:03 | 小説,長谷敏司

僕も、最近のスニーカーの中ではこの人が頭一つ以上抜けてる感じがします。

次回作以降も期待したいです。

しかし、「フリーダの世界」って、最初見たときはあんまりぱっとしないタイトル(どっちがサブタイトルかよくわからないけど)だと思ったけど、読み終わってみるとぴったりだったなあ……(作中でもある種キーワードだし)。

天になき星々の群れ―フリーダの世界 (角川文庫―角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2002-11
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 :

2002/11/28

天になき星々の群れ フリーダの世界

ポスト @ 0:00:01 | 小説,長谷敏司

角川スニーカー文庫は、この作者を大事にすべきだと思いました。

何箇所かぼろぼろと泣いてしまった。

最近のスニーカーの人ではちょっと頭抜けてる感がある気がする。

お話は女暗殺者(といか狙撃手というか)のお話。

同時に「ファントム」の小説を買ってるので、どうもアインがよぎりました。勿論キャラクター性は違うんだけど。

最初は少し物語に入るのに時間が掛かって、「楽園は良かったけど……て奴なのかなあ」と思ったんですが、すぐに前言撤回することに。

「どういう背景があって、誰がどういう意図で行ったんだろう」っていう謎への興味と、フリーダとアリスという二人の主人公の信念(というと大げさかなあ)への畏敬と憐憫。そんな想いで一気に読み終えました。

そして最後の、寂寥感と、でもそれでも消えない希望。

正直過去のことについては、よく分からなかった部分が残ったんですが(整理しないと理解できなそう)、良かったです。

アリスには、色々なことを見て、色々なことを知って、でもそれでも同じことを言えるようであって欲しいなあ。いつまでも。

天になき星々の群れ―フリーダの世界 (角川文庫―角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 長谷 敏司
  • 発売日 : 2002-11
  • 出版元 : 角川書店
  • 評価 :
  • 価格 :