2010/02/02

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc4

ポスト @ 1:51:29 | 小説,田尾典丈

ううーん。やはりこの主人公・武紀は好きになれないなあ。

元々のゲームの主人公に、ヒロインの好意を全て掻っ攫われる格好のお話。だけど、そもそも物語世界において、ゲームの主人公からヒロイン連中を奪ったのは武紀の方なんですよね。これで、再び元の(というのはヒロインが全員武紀に好意を持ってる)状況を取り戻してハッピーエンドとしちゃうなんてのは、なんだか非常に納得がいかない。

また、「ヒロイン全員を幸せに」というけれど、例えば今回の場合だったら、咲に関しては(病気の件はともかくとして)武紀が手を出さずとも構わないわけですよね。ゲームの主人公ときちんとくっつくルートを進んでるんだから。なのにそれを見てるのが苦しいってのは、所詮武紀の独占欲でしかないのを言い訳してるように思えるんですよね(ある程度武紀自身も自覚してたみたいですが)。

全員の幸せを口にしながら、名前を持ってるキャラクター以外の人(例えば同級生の女の子たちとか)に対しての言動も、全く気を使ってないように見えるし(それを考えると、目に見える全員を、無理でも何でも救おうとしちゃう上条当麻って凄いよなー。しかもそれを意識してないし。閑話休題)。

しかし相変わらず展開はどこに向かうのか興味深いんだよなー。ラスト、武紀から逃げるようにした咲に、一体何が起きたのか。なんとなーく予想はつくんですが、ほんとにそこまでやるのかな、と次が楽しみ。

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc4 (ファミ通文庫)

  • 著者 : 田尾典丈
  • 発売日 : 2010-01-30
  • 出版元 : エンターブレイン
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 630

ココロコネクト ヒトランダム

ポスト @ 1:39:46 | 小説,庵田定夏

五人の少年少女の魂が、ランダムに入れ替わるようになってしまった。騒動を仕方なしに受け入れていく彼らだが、やがてその負担がそれぞれの心身に影響を与え、隠していた傷が明らかに……というようなお話。

実に青春。それぞれに抱える心の痛みを、主人公が快刀乱麻でぶった切る話。いやほんと、自分では大きな悩みも、他の視点から見れば意外とどうってことなかったりするもんです。それをまさに主人公が提示してるんですよね。ちょっと出来過ぎな主人公ですけど、実にさわやかな気分になれます。特に稲葉の悩みに対しての言葉――変える必要はないんじゃないか――というのは良かった。何故、それが駄目だと思うんだ、それは単なる個性じゃないか。そういう姿勢は人生を楽に、豊かにしそうです。

多感な少年少女ですから、恋愛も物語中きちんと組み込まれています。主人公が正直格好良すぎなので、ことごとくヒロイン連中の好意を得てもあんまり鼻につきません(いやまあ、その出来すぎ感自体が鼻につく可能性はありますが)。個人的には稲葉が好きだなー。彼女のエピソードの最後、主人公の耳元で囁いた台詞は反則すぎます。顔赤くするしかできないじゃないですか。

入れ替わりの謎自体は明確にされませんが、あまりその辺は気になりませんでした。心の成長を書きたいんだろうなーという点で、きちんと解決したので満足。面白かった。

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

  • 著者 : 庵田 定夏
  • 発売日 : 2010-01-30
  • 出版元 : エンターブレイン
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 630

ワールド エンド ライツ

ポスト @ 1:29:39 | 小説,花房牧生,兄妹

行方不明の妹を探して、ネットゲーム世界で魔女へたどり着こうとする話。最近こういう、バーチャルリアリティのネットワーク系ロールプレイングゲームに入る話が増えたなあ。

物語はプロローグ、というところ。クライマックスが偉い盛り上がり方だっただけに一瞬一冊で終わるかと思ったけど、やっぱり序章でした(まあこの巻だけだと、ヒロイン二人のうち、一人は全然見せ場なかったしな)。

主人公が妹を探すのにかける意気は凄く感じるのだけど、妹側が良くわからないのが残念だなー。もっとも今回の話から察するに、妹へ繋がる道は途切れていないのだから、そのまま進んでいけばいつかは叶うはず。ただ出来ればどっかで妹側からの視点が入ると嬉しいな。

RPG的な設定としては、ノーザンライツという呪われた剣の設定と、死に関する独特の設定の関連が面白い。HPがなくなれば死ぬのだけど、死んでも基本的には復活できるんですよね。ただし、存在値みたいなものが減少していき、それが尽きると、おそらく二度とログインできなくなるみたい。ノーザンライツの設定的に、死んだらアウトだと厳しすぎるんで、この条件は丁度良いんでしょうねえ。

ワールド エンド ライツ (HJ文庫)

  • 著者 : 花房 牧生
  • 発売日 : 2010-02-01
  • 出版元 : ホビージャパン
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 650

レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い

ポスト @ 1:23:19 | 小説,三田誠

新章スタート。

猫屋敷さんと穂波が去り、アディリシアさんが離れた「アストラル」。仲間たちを取り戻す為に、いつきが選んだ道は……という感じ。

いつきが覚悟決めましたね。無理をしてでも最短距離を突っ走ろうとしているようで、若干不安はありますが、それよりも今はいつきの成長を喜びたいというところ。しかし相変わらず気弱なのに強気という矛盾した存在だよなー。今回の 決闘 フェーデ にしたって、怖さはあるのに、それよりも自分たちを、そして決闘相手の魔法使いをも信頼してるんですよね。どういう肝の据わり方なんだか。

物語としては、これからの展開を予期させるにとどまる感じ。穂波とアディリシアが居ない間に、サブタイトルの「銀の騎士」クロエがいつきをかっさらうかが見ものです(違)。

レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い (角川スニーカー文庫)

  • 著者 : 三田 誠
  • 発売日 : 2010-02-01
  • 出版元 : 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 620

神さまのいない日曜日

ポスト @ 1:12:21 | 小説,入江君人

15年前に神が人を見捨て、それ以降新たに生まれる人も、死んでしまう人も居なくなった世界。正確には、人は死してもなお動き続けるようになってしまった。そんな「動く死体」と化した人を死なせることができる存在が、墓守であったというようなお話。

退廃的な世界観と、なんだか妙な切なさが良い雰囲気を出しています。

ただ、登場人物の行動の理由が今ひとつ納得いかなくてですねえ……。特に、なんでアイは、殆ど無条件にハンプニーにつき従ったのかが納得いかないんだよなー。仮にも養父母を殺されたというのに。「直感」だけじゃ説得力が。

しかしそれでも、ハンプニーの最後のエピソードは泣かされました(一応詳細は以下に隠して)。

神さまのいない日曜日 (富士見ファンタジア文庫)

  • 著者 : 入江 君人
  • 発売日 : 2010-01-20
  • 出版元 : 富士見書房
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 609

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ソードワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち⑦

ポスト @ 1:00:52 | リプレイ,秋田みやび

ぞんざいずもパーティメンバーを若干入れ替え、新たな第二部のスタート。

新キャラクターのイスミーとニゲラは、比較的穏当なキャラクターで、どちらかというとイケイケなソラと灰汁の強いキャラクターだったムーテスに比べ、若干まだ印象が弱いですね。ま、これから徐々に本性が(違)明らかになるとは思いますが。

実はニゲラなんかは、パーティのヒロイン的立場に成れる素質はあるような気がするんですけどねー。素直で可愛い系になれそうで。まあ、ジークは天然ジゴロなのでアレですが。

しかし今回はなんといってもシナリオ面。いきなりマスターの計画が音を立てて崩壊する様は、見てる分には面白く、わが身に振り替えたら青くなること請け合い。

ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(7) (富士見ドラゴン・ブック)

  • 著者 : 秋田 みやび , グループSNE
  • 発売日 : 2010-01-20
  • 出版元 : 富士見書房
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 630

トゥインクルスター☆シューティングスター

ポスト @ 0:27:35 | 小説,吉川トリコ

星の降る夜、少女達の元に天使が現れた。彼(彼女)は、星のしるしが付いたものを悪魔の誘惑から守らなければならないと言い……というような感じの短編連作形式のお話。

可愛らしい話でした。少女小説かくあるべしみたいな。

それぞれにちょっとした悩みを抱える少女が、きらめくような感性と引き換えに願いをかなえるという悪魔の誘惑と、それに対する天使の保護の元、自分を見つめ直すきっかけとなって問題を解決していくのですが、悪魔にしろ天使にしろどこかコミカル。特に三話目の天使、聖子が好きだなー。可愛いものが好きで、玩具の羽を背負い、紐で動かしてる天使って、どこをどうとっても信頼性ゼロ。

女の子の側は、かつていじめられたことが元で、自分に自信が持てなくなってしまったルルが可愛い。ちょっと切ない恋物語にもなってるのがまた良かったな。この子は自分を信じることができるようになれば、凄く変わるんだろうなー。

トゥインクルスター・シューティングスター (コバルト文庫)

  • 著者 : 吉川 トリコ
  • 発売日 : 2009-12-25
  • 出版元 : 集英社
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 560

戦う司書と世界の力

ポスト @ 0:17:19 | 小説,山形石雄

素晴らしき、愛の物語でした。

遂に動くものなき世界となった中で、仮想臓腑で最後の戦いが始まる……というところから、二転三転と逆転が相次ぎます。

武装司書の圧倒的な力、そしてそれ以上に大きなルルタ=クーザンクーナに比べ、ほんの小さな力しか持たないコリオ=トニスの果たした役割の大きさが、この最後の物語を象徴していたような気がします。シリーズ通して、実は最初から最後まで愛の物語だったんだな、と。

今までに死んでしまった人や、まだ生きている人、それぞれに見せ場がある大変豪華な展開。考える前に困ってそうな人を助けちゃうノロティとか、数の力で戦力を維持したモッカニアとか、それぞれの特技・特性が生きているんですよね。彼らのうち、誰か一人でもその場から欠けていたら、多分最後まで持たずに世界は滅亡していたはず。終盤、ミレポックの覚醒からの展開は特に燃えます。一番好きなキャラクター(多分こういう人多いんじゃないかなー)でもある、ミレポックとマットアラストが実に格好良かったなー。

ハミュッツの抱えるもの、狙いといったところは予想外でしたが、彼女なりの仲間への気持ちの持ちようなんかもちょっと感じ入るものがありました。そうそう死ぬとは思えない人物だったのに、ハミュッツの最期は切なかったなー。

とにもかくにも大団円。満足のシリーズでした。

でも最終巻で一番光ってたのはイレイアさんだけどね!(笑)

戦う司書と世界の力 BOOK10 (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 著者 : 山形 石雄
  • 発売日 : 2010-01-22
  • 出版元 : 集英社
  • 評価 :
  • 価格 : ¥ 650